マツダが発行しているRE用の教科書に『RE-TECS』というものがあります。
昭和62年の日付が入っていますので、FC3Sが発売されて数年後に、
サービスマニュアルとして出ていたのかな…

当時のアナログ~デジタルの過渡期のこのマニュアルの内容は、
今のデジタル制御とは相違点があるものの
点火タイミングの解説
吸気管長を応用した慣性加給
2次エアの重要性や
FC特有のアンチアフターバーンバルブ等の
説明が分かりやすくしてあります。

RE-TECS

今日はそのお手本通りのクルマが入庫です。
前回の愛車点検での改善作業を実施します。

前回の点検内容はこちら。

緊急事態宣言も出ましたので、「密」にならないように注意して作業していきます。

先ずは燃料ポンプ交換。

新品がまだありました。

出てきたもの

タンクの中は普通に綺麗でした。
目についたゴミは
”すくって”おきました。

エンジンルーム内は、燃料フィルターとスロセンを交換。

フィルターは後期型に統一されたようです。

スロセンは、スロットル機構部のガタやリンクの損耗で、
チェックランプの緑点灯が出なかったので、
TAS調整しなおしたり色々奮闘しましたが、”奥の手”で修正。

この辺でエンジンかけてみると、
バリアブルレジスターによる
A/Fの調整にエンジンが
反応し始める。

電気負荷でのアイドルアップは…
上がらない…
でもエアコンでのアイドルアップは
上がりだした。
社長曰く

エアフロのアイドリング位置が
合ってないようですが、
エアフロは新品がないので
ここはこのまま様子見です。

アイドリングもすごく安定して…スムーズになってくると今度は欲が出て…
排気漏れが気になりだし、リフトで上げて音聞いてみると、
どうもこれは、フロントパイプだな…んじゃ、外して溶接で肉盛りして…

こんなん出ました~

もげてもとる。

このまま遮熱板の中に
再び埋めるわけにも行かず…

『そこのFCのやつがあったよな』

との無情の一言のもと、
平成3年式のフロントパイプに
交換されました。
後期型のは若干長いので、
テールパイプが少し後ろに出てきて、
後続車に『やる気』を主張しますw

まあ、そんなこんなで、僕のFC3Sの公道復帰がまた伸びましたが、
他のFCが調子よくなったので良しとしましょう。

というか、前期のFCなのにアイドリングがすごく安定して、ちょっと泣けた。

あと、今日新しい発見をしました。

前期はメータークラスターの
ヘッドライトのインジケーターに
庇(ひさし?)がついてます。

FC3S