エンジンのセッティングについて、重要な値に『空燃比』があります。
文字通り空気の量と燃料の量の比率(重量比)です。

この比率でもっとも効率よく反応する空燃比が14.7:1
空気量14.7グラムに対してガソリンの量が1グラムで理想的な空燃比となり、
『理論空燃比(ストイキメトリー、ストイキ)』と呼ばれます。

数字が小さくなる・・・リッチ(濃い状態)
数字が大きくなる・・・リーン(薄い状態)

となります、PCMはクルマの各所に取り付けられたセンサーから、
情報を集めて車の走行状態を把握し、走行条件に応じた燃料噴射量をインジェクターに対して指示しています。

うちのFDの場合は、この図のように色々な走行モードがありまして、
ドライバーのアクセルの踏み加減や、吸気圧力、吸気温度、水温、燃料温度、気圧なんかで状態を判断しています。

皆さんご存じの『フィードバック補正』
定常走行時に理論空燃比に調整されます。

アイドル時は燃料を絞って節約しています。

FCの前期では、
運転席側のストラットの辺に調整ネジがありましたが、
FCの後期以降は、PCMにより自動調整だったと思います。
賢いねぇ~~

さて先日より、僕のクルマを実験台にして、弊社のシャーシダイナモで商品のデータ取りをしました。

一時期高速域で、車速データが乱れる現象がありましたが、例の小野測器製精密ピックアップを
保持するホルダーの強度不足で、ピックアップが振動することが原因と判明し、ホルダーをもう
バチバチに社長が溶接したところ、僕のショボいFDの空気抵抗を無視した最高速260㎞/hでも
余裕で測れるように進化しました。

僕は、よせばいいのにA/Fのセンサーを触媒に取り付けたために、
当然の如く、
『こいつもシャーシダイナモのリアルタイム計測で計測し出来るんだろうな!』と
言われて、
蛇ににらまれたカエルの様に…『できます』とか言ったために、
ホームセンターで仕込んできた、配線やらコネクタと格闘し、

今じゃ昭和のチューナーしか使っていない?
動くのが奇跡といわれるような、昭和の空燃比計をセットして、
A/Fが取り込めるように調整します。

SARD製空燃比計

少なくとも5年以上動かしていない代物

なんと、蓋開けて校正中w

話が長くなりそうなので…パート2に続く