チューニングという言葉が使われだした頃(かなり遠い目)
CARBOYとかOPTIONとかいうバラ色の世界が描かれた雑誌の発行日を毎月楽しみにしていました。

当時合法的に、誰が一番速いのかを測るのに茨城県に”谷田部の高速周回路”というテストコースがあり。
色々なチューナが自慢の車を持ち込んで最高速テストをしていました。

そのスピード計測に使われた計測器が”オノビット”と
呼ばれる計測器です。

トランクに固定したでかい懐中電灯みたいなもので、
道路の陰影を読み取って速度に換算するような
仕組みだったと思います。

なんで、そんな回顧録に浸っているのかというと、
現在、設置して稼働準備中の昭和のシャーシダイナモを
令和の制御にバージョンアップ中なのですが、
BOSCHのセンサーの回転信号のレベルが低すぎて、
現代のデータロガーに直接入力すると信号が上手く拾えません。
この為、技術顧問のイノウエ氏の助言により、
ローラーの回転を現代のセンサーで確実にカウントする方式にするとこになりました。

この回転数を検出するセンサーについて、イノウエ氏が選定したのが、
小野測器というメーカーの『磁電式回転検出器』でした。

小野測器…?ということでもしかしてと、ググってみますとやはりかつてオノビットを
造っていたメーカーということが判明しました。なんという御縁でしょう…

早速、社長がセンサーの取り付けベースを作成し、
サクッと取り付けて、回してみました。

さすがのクオリティです。

文句なしの精度でした。

しかし、この誤魔化し無しの精度がまたこれ、苦労の始まりを予感させます…つづく