宿題の後は、自由研究です。
僕の机の片隅に約1年前からCX-5のPCM(パワーコントロールモジュール)があります。
かつて、OBD2でのデータの書き換えを始めた頃に不慮の事故でお亡くなりになられてものです。
そのうち、電源とCAN関係の配線だけでも繋いで研究にしようかとおもいつつ早1年
PCMの該当端子に直接ピンを突っ込んでOBD2アダプタと接続しようかとも考えましたが、
余りにも不安定でデータのリード・ライト中に通信が途絶えても怖いので、
そのまま”ほっちっち”になってましたすいません。
ですが、このままではダメだと・・・一念発起して・・・
というか、社長がアテンザのジャンクの配線一式仕込んできたので・・・
泣く泣くPCM周りの配線ぶった切って、OBD2のコネクタ買って来て、
ディーラー行ってPCM関係の電気図面コピーしてもらって・・・
2日くらいかかって、夜は悪夢にうなされながら…完成しました。
MAZDAのDENSO製PCMならカップラーオンでパソコンと接続できます。
安全の為に、電源ラインにはヒューズも入れて、万一配線が間違っていても
PCMやパソコンが壊れない様に万全の体制です。
(まあ、そのくらい自信が無いということですが・・・)
さて、試運転です。
まずはPCM単体で安定化電源と接続して・・・
神様にお祈りしながら電源を・・・
ON!
安定化電源の電流計が”ぶりん!!”と3Aくらいまで振れて、
ほとんど0Aまで戻りました・・・
お約束のヒューズが飛んだ感じ・・・
涙目でヒューズ確認してみましたが
”おっ!切れてないじゃん、もしかして、いけてるのこれ?”
気をよくして、次はイグニッションスイッチを入れてみます。
イグニッションスイッチといっても、
プッシュスターターでなく社長の机の引き出しから発掘した、
トグルスイッチです。
おもむろに…
スタート・ユア・エンジン!!
しょぼいトグルスイッチを”パチッ!”と入れますと、もう一度、安定化電源の電流計が”ぶりん!”と振れて、
今度こそヒューズ飛んだ感じ・・・
”こんなんで動くわけないよなぁ~”と思いつつ、もう一度ヒューズを確認してみると、
”お~まだ切れてない!!”これはマジでイケるのか…
次はパソコンとの接続関係です。
OBD2のコネクタにはHS-CANの2本の線しか繋いでありません。
ちなみに、MAZDAのCANはハイスピード(HS-CAN)とミドルスピード(MS-CAN)の
2系統があり、エンジン制御等の高速で制御が必要なものはHS-CANにぶら下がっていて、
ボディコントロールとか低速でも間に合うものはMS-CANに繋がれているようです(想像)
まあ、今回はエンジン制御なのでHS-CANしか繋いでありません。
せめて電源のプラス・マイナスの供給がいるかなぁと思いましたが、動かなければ追加で接続しましょう。
なんでも、最初はちょっとビビります。
先ずは、OBD2アダプタとOBD2コネクタを繋いでみます・・・
なにも起きません・・・
いよいよ、パソコンと接続です。
心配なのは、繋いだ途端にパソコンのUSB端子が壊れて再起不能に陥るのではないかと・・・
これまでに色々なものを壊してきて僕は首の皮一枚なのです・・・
これ以上、下手打つと明日は机が無くなっているかもしれません・・・
でも、ここでやめるわけにはいきません・・・
意を決してパソコンのUSB端子に・・・差し込み・・・ました。
一応、アダプタの電源が入り、怪しい色のLEDが灯ります。
そりゃ当然です、アダプタの電源はUSB端子から供給されるので、LEDは点灯して当たり前。
しなけりゃ壊れてます。
ここまで来ればいよいよ編集ソフトを立ち上げて通信できるかのチェックです。
通信ソフトのアイコンをクリックして、PCMのIDを問い合わせてみますと・・・
接続状態をモニターするコマンドがパラパラ出てきました。
やや時間をおいて・・・
私のIDは
『KF2P-30****』です・・・と、お返事が来ました。
うっひょ~(゚∀゚)キタコレ————!!
試しにデータの読み出しを掛けてみますと、さすがにエンジンも掛からないPCMです。
中身は白紙でなにも出てきません。
そうこうしていると、社長からノーマルデータを書いて、読んでみろとの下命を賜り再度挑戦です。
では、書き込みに挑戦です。
ソフトを書き込みモードにして、書き込みスタートです。いっぱし、順調に書き込みは進んでいきます。
それなりに書き込みは終了しました。
次は読み出しです。
読み出しモードにして読み出しをスタートしますと、これまた順調に読み出しが進んでいきます。
データが大きいので結構時間が掛かりますが、途中で何が起きるか分かりませんので目が離せません。
30分くらいかかってようやく読み出しが完了しました。
結果は・・・
おんなじや・・・
(続く)
現行SHのPCMといえばSH9V!良いですね!
これを応用すれば4MBタイプSHのデータ入手するのに使えますよ。
いつものSH07については、中古ECUを机上で読み書きまでは完了しています。
それ以外の車種は今のところやってませんので…