今時のクルマは、シートに座ってボタンを押せば、「キュルキュル…ブルン」ですが、
RX-7の場合は金属のカギを差し込んで回すことでセルが回りエンジンが始動します。

明石高専で見せびらかすためにFDに乗ってきたついでに、
クーラント変えたり、ちょいちょい部品交換したりしてきました。

そろそろお蔵入りするために、
エンジンを掛けようといつも通りカギ差し込んで回したところ・・・
『静寂』の後しばらく(1秒くらい)の間をおいて
「キュルキュル…ブルン」と・・・
これは、もうそろそろあいつが限界か・・・
ということで交換します。

イグニッションスイッチ

新旧比較 25年前は白かったらしい。

なんでこの部品に決め付けかというと、以前にも同様の症状が出ていまして、
その時にセルモーター交換しても変わらず、配線もチェックして、
イグニッションスイッチしか無いということで、
一度取り外して、
ゴネゴネしたらその時は復活してくれたので交換せずにそのまま使ってました。

分解して接点磨いても良かったのですが、
失敗すると不動になるので思い切って新品取り寄せました。

品番『FD01-66-151A』税込み約2マンエンのお値打ち価格です。

交換はコラムカバーの下側外せば見えます。
ショボいネジ一本で止まっています。
先ずはスイッチに刺さっているロック付きのコネクタを外してネジ外せばポロリです。

厚みの薄い板ラチェットドライバみたいな道具が無いと、
ネジにたどり着けませんのでDIYでやる人は準備してからやってください。

無事に交換もできたので、早速古いスイッチを分解してみましょう。

こういう、中にスプリングがいっぱい入ってそうな部品は、
経験上、蓋を開けた途端に部品が「ビヨヨ~ン」と飛んで行って作業終了となることが、
多いので、少しずつカバーをコジって慎重にロックを外していきます。。

さすがに経験がものを言い、意外と普通に蓋が開きました。

中は25年前のグリスでベトベトしていますので、
綺麗に拭き取ってから、部品を外していきます。

扇型のプレートが2枚入っていますので、左右順番に外します。
その下には小さいスプリングが6本収まっています。
対してテンションは掛かっていないので、プレートを外しても飛んでいきませんでした。

次に黒い回転する部分を抜いてみます。
ここは要注意です、側面に鋼球とスプリングが仕込まれていて、
『ぼよよ~ん』となるタイプのやつです。

側面に2カ所鋼球とスプリングが収まっていますので、
油断しない様に2個共確保してください。

この鋼球とスプリングでカギを回した時のクリック感を出しています。

これが、2万円のスイッチの全貌です。

んで、なんでセルが回らないかというと・・・
どうも、最初に外した扇型のプレートの一部が摩耗して、黒い蓋の裏側の接点に
バッチリ接触していない模様です。25年も経つとスプリングもへたってきて、
プレートを接点に押し付ける力が弱くなっているのかもしれません。

矢印の部分が摩耗していたところです。

当然セコイ僕は摩耗部分を磨いておきました。

組み立てるときは逆の手順です。

スプリングと鋼球が飛んでいかない様に、グリスでねちょねちょにしてから、
ケースに収めます。ここまで来て下手は打てません。

上手く収まれば、小さいスプリングを6本入れて、
扇形プレートを元通りはめ込めば組み込み完了です。

黒い蓋の内側には、接点が出ているので『かる~く』ペーパー当てて磨いておきました。

その後は適当なグリス塗って、蓋を『パチッ!』と締めれば完成です。

テスターで導通を見た感じでは正常にON-OFFしてましたので、
今後の為に保管しておきましょう。

入れ替えた新品が25年後に不調を起こしても、予備があれば心強いw

ちなみに、ユーノスコスモはちょいちょいこの症状が出るようです。
ご愁傷様です。