正月休みに実家で無気力のぼぉぉぉぉ~~~と過ごしていますと、
今年でF1を撤退するHONDAの特集番組をやっていました。

エンジン屋のHONDAが今年でF1を撤退するにあたり、
第4期となる今期はラスト1週でHONDAが栄冠をつかみました。

当初マクラーレンとタッグを組みましたが、
まあうまくいかなくて、レッドブルとアルファタウリに
エンジン供給という形で参戦していたことについての
纏め的番組でしたが、
エンジン開発の紹介の中で

高速燃焼

という、技術についての紹介がありました。

HONDAは僕が車に乗り始めた頃には、
ワンダーCIVICとバラードCR-Xが全盛で、
ZCというDOHC16バルブエンジンを売りまくっていた時代です。
OKRCとかいう意味不明なステッカー貼ったクルマもいた時代でした・・・

まあ、古い話は置いておいて、
一般にレシプロエンジンの点火タイミングについては、
上死点前(BTDC)であらわされて、ピストンが上まで上がりきる前で点火させています。

モグラたたきのモグラをピストンとすると、
モグラが出て来て逃げるタイミング(上死点後)でハンマーを振り下ろすより、
そろそろ上がって来るなぁ~~というところを見極めて、
ハンマーを振り下ろすロスタイムも見込んで、
モグラが上がってくる前(上死点前)にハンマーを振り下ろすと、
丁度顔を出してきたモグラにハンマーの打撃力が最高の状態で
「かちこ~~ん」と当たる(燃焼する)のが最高のタイミングです。

しかも、燃焼はいかに短時間で”パチッ!”と燃やすのが最高で、
”ぼわ~~”と燃えるのではパワーは出ません。

今回気になったのは、ピストンがぐ~んと上がってきて、
プラグが火花を散らし点火しました。
ペントルーフのトップから燃焼が始まるのですが、
なんと、ピストンの外周方向からプラグの方に向かって
別の火炎伝播が起きています。
これはまさに圧縮着火ではないかと・・・思いましたが・・・

色々調べてみると、ちょっと違うかもしれないなと・・・

HONDAは過去にCVCCというプレチャンバー方式で、
当時、アメリカで超厳しいマスキー法という排ガス規制をクリア―した実績があります。
これは、副燃焼室で火種をつくっておいてから主燃焼室で希薄燃焼させるような感じだったと思います。

このころロータリーはサーマルリアクターで排ガスを再燃焼させて、浄化していた時代です。

HONDA当初から燃焼をコントロールすることで排ガス規制に適合させるという
研究をしていたようです。その後は触媒の進歩や電子制御化で燃焼をコントロールすることが
一般的になったのでCVCCは使われなくなったようですが、
ここに来て、”勝つために何でもやる”ことから再度現代の技術で再燃焼させたようです。

現場の人たちは大変だったと思いますが、最後の年に優勝できて良かったと思います。
おめでとうございます!!

HONDA F1 公式サイト

まあ、僕的には1500㏄ターボで滅茶苦茶ブーストかけて、
ストレートでエンジンブローする時代の方が面白かったけど・・・