連日寒い日が続きます。

ご存じの通り、FD3SやFC3Sなどのコンピューター制御のクルマは、キーをオフにしていてもコンピューターのバックアップの為に電流が流れています。
その他オーディオやナビ等が取り付けられているとさらにこの装備が設定をバックアップするために電気を消費しています。

ということは、バッテリーは放電していく一方で、エンジンを掛けない限り充電されることはありません。
このままですと、数週間後にはバッテリーはあがってしまって再始動はできなくなります。

僕の場合、乗らない間は潔くバッテリーのマイナス側を外しています・・・

不幸にして出先でバッテリーが上がってしまった場合・・・

1、JAF、任意保険の助けを呼ぶ
2、助っ人を集めて”押し掛け”する(MTの場合のみ)
3、こんな時の為に、ジャンプスターターを装備
4、こんなこともあろうかと、ブースターケーブルを装備

では、検証してみましょう。

1、JAF、任意保険の助けを呼ぶ

全くまっとうな手段です。非の打ちどころがありません。
待っている間が退屈なだけです。

2、助っ人を集めて”押し掛け”する(MTの場合のみ)

FCやFDでは決してお勧めできませんが、できないことは無いはずです。

昔、友人の(古い)クルマがスーパーの駐車場でエンコしたときに、
当時一番体重が軽かった僕がコクピットに座り、その他大勢で押しまくりましたが掛からず、
よく見るとテンパった僕がキーをONしていなかったという大ボケをやらかしたこともあります。

取説では推奨されていない始動方法です。
また最近のプッシュスターター式のエンジンではそもそも押し掛けで始動するのか知りません。

3、ジャンプスターターですが、
最近はポータブルバッテリーが進化して、大容量のバッテリーが小型化され、
数回~数十回程度の始動容量を持つバッテリーが市販されています。
大陸性が多く通販サイトで買えます。僕も一個持ってますし会社にも常設しています。

先日もOHしたエンジンの圧縮を測定するのにピットにあるありったけのバッテリーと
このジャンプスターターを接続してセルモーターを回しました。

4、ブースターケーブルでジャンプスタート
取説にも記載がある正当な?始動方法です。
皆さんのクルマにも万一に備えて常設してある人も多いでしょう。
僕もFC時代(約25年くらい前)から積みっぱなしですが、
実際にバッテリーがあがって使った記憶は・・・あまりない。

先日、動態保存中のバイクのエンジンでも掛けとくか~ということで、
持ち出したブースターケーブルですが、なにか違和感がありよく見ると・・・
劣化して被覆がボロボロです。

心線が出てますので、シャーシに触れるとショートしてえらいことになります。

ついに、長い間僕の安心のお守りだったトランクの主はその役目を終えることになりました。
いままでありがとう。

蛇足かもしれませんが、助けに来てもらう車が最近のハイブリッド車の場合は注意が必要です。
僕が知っているプリウスとかアクアからは電気をもらうことが出来ないとかなんとか説明書に
書いてあったような気がしますので、よく確認してからジャンプスタートしましょう。

3、で紹介したジャンプスターターですが少々懸念されるのが、
バッテリーがリチウムイオンやリチウムマンガンのものが多いようです。
小型で大電力が取り出せるのですが、取り扱いが気難しいので注意が必要です。
特に高温で発火することがあるらしいので、
FCやFDの様にトランクに直射日光が当たり停車時に高温になるクルマに
積みっぱなしにしておくのは少々心配です。

飛行機に荷物を預ける際もリチウム系のバッテリーは、
手荷物で機内持ち込みとし、預け荷物にできないのも荷物室で発火事故があったためです。

その辺も頭に入れて必要な時だけ積んでおくとか、考えて使いましょう。

また、4、で紹介したブースターケーブルも堅苦しいこと言うと、
単純に双方のクルマのバッテリーを赤と黒のケーブルで繋ぐのではなく、
クランプを接続する順番や、マイナス側はシャーシにクランプするとか
注意事項がありますので注意が必要です。
(水素爆発を防ぐらしい・・・)

各自で注意してお使いください。