本日来店予定のお客様、朝からメールが来て
高速上で止まったようです。

上手く、本線上から退避できたようで
不幸中の幸いです。

FC3S

電話で症状を聞いた感じでは、まずオーディオが途切れて…電装系が作動しなくなり…

おおよそ、オルタネーターが突然死した模様です。

クルマは積車でドナドナされてきましたが、コロナ禍のため人間は乗せてもらえなかったようです。

今日は車だけが御来店です。

FC3S前期の為、オルタネータは可愛いのが付いています。
標準が70Aで、後期になると80AになりFD3Sは90Aです。

さすがに、70Aは手持ちがないので後期用に取り替えます。

取り外したオルタネーターはすでに一度は交換されていますが、
平成22年頃のようです。

ロータリーエンジンではレイアウト上、オルタネーターがエンジンの上に乗ってますので、
常時エンジンに炙られて温度が高くなり動作条件が厳しいところです。

夏場になって、気温が上がると走行風による冷却も厳しくなる上に、
エアコンを使うため負荷が増えて負担が増し
ついに音を上げたようです。今までお疲れさまでした。

今回は後期用の80Aオルタネーターに交換します。
物理的にはそのままつきますが、
配線は互換性がありませんので加工します。

手持ちのコネクタにピッタリ合うのがありましたので、
端子付け替えて変換コネクタのできあがり。

交換後はエンジン始動してチャージランプの
点灯-消灯を確認してOKです。

これから気温の上がる季節が到来し、冷却系やら電装系には厳しい季節が到来しますので、
車齢的に不安のある方は、早めに対応しておきましょう。

弊社で取り扱いの、三菱電機メーカー製リビルトオルタネーターを是非ご検討ください。

その他、ラジエーターやインタークーラーもどうせ交換するなら、夏が来る前にご検討ください。

ようやく、本日の本題の作業です。

この前期FC3Sは、入手した当初から作動しないクルーズコントロールのレバーがついていました。
ここをどうしても元に戻したいオーナー様は色々手を尽くして部品を探されてきました。

まず純正部品…前期の部品はもう手遅れでした。
後期の中古クラスター…前期と後期は見た目はそっくりですが形状が微妙に違いました。
ついにみつけた、前期のメータークラスターセットを本日交換します。

冗談抜きの『昭和』の部品です。

FC3Sの場合この樹脂のメータークラスターに、
ウインカーやライトのスイッチが全部ついていますので、
この弱弱しい樹脂パーツが破損すると後がありません。

僕もFCに乗っていたころ、
対向車にパッシングしたとたんにウインカースイッチが
とれちゃって、笑えない困ったことになりました。

壊さないように慎重に組み替えて、
スイッチの印字が消えかけているものは、
どっちかイイとこ取りで組み替えました。

作業も無事終了しましたので、
明日のお迎えを待つのみです。