本日の最後のお客様、CX-5(KF後期)でクルマもきれいだし、
さっさとやって今日は夕方から自由時間かと思ったが・・・

作業が一通り終わって、
試走に行くタイミングでゴリさんがi-STOPの再学習に手こずっていた。

暗くなるし先に試走して後からi-STOPの設定をしようと、
段取りを変えて試走に出発・・・

走りながらエンジンは問題ないんだけど・・・

あれ~ヘッドアップディスプレイの文字が出ていない・・・
お客様とドライバーチェンジしてバックしたら、
バックモニターが映らない・・・
ハイビームコントロールも効いていない・・・

帰ってきてDTC見たらFSC(フォワード・センシング・カメラ)とIC(インスツルメンタル・クラスタ)の通信不良と出ました。
作業では全く触っていない室内の装備のエラーで不可解なことこの上ない。
診断機でDTCをクリアするがエラーが消えないのでこれはまずい状態。

しかも、このクルマはメーターがTFT液晶で、
僕が以前にえらい目にあった360°view付の高級仕様なのであった・・・
もしかして、またID飛ばして悪夢の再来かと・・・
マツコネの設定画面で見てみると、i-ACTIV SENSEの設定が全部グレーアウトして、
明らかにまずい事態です。

カーボンクリーニングだけでここまでの異常が起きるはずないので、
ユーザーに色々聞いていると、どうもTVキャンセラーがついているらしい、
ステアリングの「INFO」ボタンをダブルクリックするとキャンセラーがON-OFFするらしいが、
走ってみるとTVはいつでも映ります、
あきらかにTVキャンセラーが異常を起こして車速信号が入ってない感じ・・・

仕方がないので、インパネばらしてそのキャンセラーを拝んでみようと・・・・

マツコネユニットの裏にありましたよ、TVキャンセラーが・・・
こいつはそれなりのメーカー品でカップラーオンです。
電源だけは別取りの為、ヒューズホルダーがあり
「きっとこいつが切れているに違いないと」一同期待のもとホルダーを開けてみたが、
そこには健全なガラス管ヒューズが収まっていて・・・涙目。

じゃあ、せっかくバラシタので純正に戻してみるか・・・って、
割り込みハーネス外して再始動すると・・・おーイェイHUDが復活!!
360°VIEWも復活した・・・
OKじゃこの状態でDTCもクリアしたらエラーも消えて一気に正常化できた!

ここで、よせばいいのにTVキャンセラーをまた接続してみると、
今度はキャンセラーの本体にLEDが灯り、動作を始めた模様。
ここで試しに「INFO」ボタンをダブルクリックするとディスプレイに
「走行中はTV見れませんよ」みたいなアナウンスが出て、なぜかTVキャンセラーも復活。

そんで、i-STOPも再設定するが、TVキャンセラーがONの状態ではi-STOPは再設定できないことが判明し、
TVキャンセラーをOFFにしてようやくi-STOPも復活して、全部もとに戻りました。

今回のようにアフターパーツの再設定は手間取るので今度から追加料金を戴きますよ!
TVキャンセラー、i-STOPキャンセラー、オートブレーキホールドキットなど
ご自身で取り付けられた部品の不具合についてはご自身で再設定をお願いします。

現在問題になっているCX-60のアフターパーツについては
さらにOBD2診断コネクタや
コンソールのUSB-C端子に接続する機器類も含みます。
今回のように一旦エラーを吐くと簡単にもとに戻せないようです。
しかも、その状態がドライバーに通知されないのですが、とりあえずの走行はできるようです。

このような、特殊なモードで走行すると何が起きるかというと・・・

煤が異常発生するかもしれません。

とくに、「ハイブリッドシステム異常」とか「i-ACTIVESENSE停止しました」とかいう
表示が一度でも出たクルマは、
正常モードから脱落している可能性が高いのでディーラーで見てもらってください。

(直せるかはわかりません・・・)

笑えない話ですが、翌日作業したCX-5(KF)も作業終了後
有馬メカがピットから出庫する際にバックカメラの画像が落ちました・・・💦

「こら~!、受付の時にTVキャンセラーつけてないか聞いとけ言うたやろ~」

結局、またインパネ分解してマツコ様を取り出してTVキャンセラーを取り外し
DTCエラーをクリアーしてTVキャンセラーを付けなおすという手間がかかりました。
まあ2回目ですから作業は早いのですが・・・