ChiefDriveの施工時の注意事項

カメラ性能の維持について

近年のクルマは各部にセンサーやカメラを搭載して高度に周辺をセンシングしています。

iACTIVESENSE、この機能が正常に働いていることがChiefDriveの正常可動の条件です。

数台に施工しましたが、入庫の時点ですでにFSC(フロント・センシング・カメラ)に
不具合があり、正常にレーンをトレースできないクルマがあります。

ちなみに、この時点で診断機を用いてエラーのチェックをしても
診断機上ではエラーは検出されません。

推測するに、物理的に壊れているわけでもなく、
CANの信号としてやり取りが行われていれば、エラーは出ないようです。

但しカメラが受像した画像データをデジタル化してCANに送出する過程で
ノイズが混じりこみ、本来なら認識できるはずの左右のレーンの白線が
右側しか認識できていないというような状態でレーンをキープするという
モードに入った場合は、当然左側のラインを消失したままで、
右側のラインからの推測でレーンの中心を推測して走っていくしかありません。

ほんじゃ、なんでカメラの信号にノイズが乗るかというと…一例では…

デジタルインナーミラー(レーダー探知機の内蔵型)
デジタルインナーミラー(ミラーのみ、レーダー無し)
OBD2接続機器
FSC周辺に取り付けるドラレコ(機種による)

上のようなデジタル機器はその回路内に必ず、
発振回路等の電磁波が発生する回路があります。
ここから漏洩した電磁波がFSCにノイズを載せる原因の一つになっているようです。

わかりやすくご家庭のTVの例がありました、こちらのとおりです。

長期間に渡り、ノイズを受けた状態で作動していると
FSCの場合は受像素子がダメージを受けてしまい。

デジタルインナーミラー等のアフターパーツを取り外しても
その性能がもとに戻らないこともあるようです。

ちょっと意味合いが違うかもしれませんが、
こういう漏洩電波、不要電波は”スプリアス”とも呼ばれ、電波法で許容範囲が決まっています。
違反すると”電波法により取り締まりの対象”となります。
『ETCの2022年問題』はこれに当たり。
旧規格のスプリアス上限で造られたETC車載機が、法律の改定により使用できなくなるそうです。
(コロナ関連で施行が延期中です)

アフターパーツもここまで厳格に管理されていれば、
もう少し安心できるんですけど・・・