あなたのシフトレバーは如何でしょう?

以前は真っすぐ立っていたのに、最近は・・・?

ニュートラルで直立せずにふらふらしていませんか?

これは、シフトレバーの根元に入っている『セレクトスプリング』が
折れてしまっています。

FDのシフトレバーは、ニュートラルで自立する構造なのですが、
FCの場合はシフトレバーを抜くときに引っかかるスプリングが入っています。
このスプリングが中立位置をサポートして、ニュートラルでシフトレバーが自立する構造です。

すでに、このスプリングは製造廃止部品で入手できません。
また、形状がご覧の通りコントロールロッドに巻き付いているような
特異な形状の為簡単に作るわけにも行きません。

でも、オーナーの『できれば何とかしてほしい』というご希望の下
『じゃあ、ダメもとでやってみましょう』と安請け合いしてやってみました・・・

まずは、シフトレバー抜いてみましょう・・・

当時150円のスプリング交換するのに、ミッション降ろします。

ささっ~~と降ろして、チェンジコントロールケースの側面の蓋を外して見ますと、
そこには何とも言えない沈殿物とともに、折れたセレクトスプリングの断片が沈んでいました。

コントロールエンドを外すのが、またこれ難解で
昔の社長の記憶を頼りに作業するのですが、こんなの思いつかんわ(苦笑)

そんで、コントロールエンドをコントロールケースごと外して、
摘出したセレクトスプリングの全容です。
断片がどこかに行っているとシフトの際につっかえたり、挟まったりして
それはそれで心配なのですが今回は全部見つかりました・・・全部摘出。

折角ミッション降ろしたので、オイル漏れしていたステーショナリギアも交換。
エキセンのエンドのパイロットベアリングも交換。

クラッチディスクはまだ使えそうでしたのでそのまま再使用。

んで、ミッション側はレリーズベアリングも替えて
シフトフォークの清掃、注油と準備している間に、
ワンオフでセレクトスプリング改を造って、作動テスト。

それぞれの持ち場の作業を行って、再度ミッション積み込んで、
シフトレバー組んで完成!!

夕方にはエンジンも始動して、一応作業は完了したのであるが、
思いも寄らぬトラブルが発生していたのであった・・・つづく(汗)