僕の4型もそうですが、エアポンプの配線がすでに劣化で寿命に近いかもしれない。
配線を保護するチューブはパキパキで触ると無くなっていきます。

また、肝心の配線もビニールの外皮はプラスチックと化して、
そぉ~~としておけばまだ”もつ”かも知れませんが、
触ると外皮が砕けて銅線が露出します。

というのも、現在入庫中の1型ですが、
タービン交換と車検の御用命です。触らなきゃいいのにエアポンプの配線に触ったために、
保護チューブも配線の外皮もボロボロになって、中古品と切った貼ったすることになりました。
本当はメインハーネス交換したいところですが、
請け負ったのがタービン交換と車検ですから、一応その作業でまとめます。

中古ハーネスからコネクタ部分を搾取して、カットして交換しています。

せこい僕は元のハーネスからカットしたコネクタを再利用出来ないか
ピックツールでコネクタのピンを固定しているリテーナーをほじってみましたが…
バラバラになりました…自分不器用ですから…

まあ、メイドインジャパンの配線も30年も経つと…こんな感じです。
造った人も30年も乗らんでしょ~ってかんじです。
考えてみりゃ、30年前のアナログTVを今でもコンバーター入れて観ている方は稀でしょう。
えぇうちのビデオはベータですって、いやいやうちはVHSですよって…
平成生まれの人は知りませんよ…ビデオってなんですか?

貴方の家の家電製品で30年前のもの使っていますか?

そんな時代の車を280PS出るかって…
すでに馬力の単位はKWですから…

280馬力って何キロWですか…

電気が流れていることすら奇跡の車を維持しているのです私たち。
車内の配線はまだしも、エンジンルームの配線はそのターボパワーによる熱害でメロメロです。

この記事読んで心配になったあなた、触らないでください配線が砕けますから。

このエアポンプの配線は、結構な消費電力の為、
電磁クラッチの配線がバッテリーにつながっている、いわゆる”バッ直”です。
しかもマイナスコントロールの為、配線に常時+が来ていますので
配線を加工するときに常時+の配線がその辺に触れると、ショートしてヒューズが飛んでます。
再始動するとエアポンプの電磁クラッチが入らなくなってエアポンプが回りませんから要注意です。

FDやFCを整備するには、
こんな風に思ってもみない電気の知識とノウハウが必要になります。
定格13.8Vでもあなどってはいけません、時には車を炎上させるエネルギーを持ちます。

どうぞ、気を付けて整備してください。