先日よりお預かりの4型FDです。

廃車になった1号機に代わっての2号機です。

中古屋さんから受け取るときに、オイル漏れがありますという告知があったようです。

オイル漏れはいつものリアのステーショナリギアからです。

ステーショナリギアの交換の為に、ミッションを降ろしているわけですが、
クラッチディスクもそろそろ寿命でしたので同時に、ディスク、カバー、レリーズベアリング
パイロットベアリング等の関連部品も交換しました。

ミッションの”お釜”の中は、ゴリさんとみんなで綺麗にしてあります。

フライホイールは、AUTOEXEのいつものやつです。
作業は粛々と進むのですが、シフトレバーを外した時に何か違和感があったようです。

そうなんです、先端のカラーが無いんです。
二十数年の歴史の中で、どっかで落としてしまったようです。

時々、シフトタッチを改善するために金属製(真鍮製?)のカラーが
入っているクルマがあるのですが、定期的な点検が必要です。
長期間使っていると摩耗して、無くなってしまったり、バラバラになったりしています。

まさか、コントロールケースのオイルの中に沈んでないよね~~~

って、沈んでました。純正の樹脂製ですがバラバラになって…

細かい破片がいっぱい沈んでます。
見てしまったものは(仕方がないので)拾い出すしかありません。

コントロールケースの中のオイルを吸い取って、
ピンセットで拾い出します。

前オーナーが、激しくシフトチェンジしたのでしょうか?

最後にコンピューターをEOCPU-Vに交換・・・

お~~~~珍しいものがついています。

車速信号を改ざんして、スピードリミッターをキャンセルする装置です。
ECOCPUーV化すれば、コンピューターのデータ上で
スピードリミッターは解除しますので不要になります。

FD3Sの16ビットコンピューターはブーストコントールのパラメーターに車速を使いますので、
車速信号がおかしくなると、ブーストの立ち上がりが遅くなったりします。

車速と回転数から、自分のギアが何速かを計算して、
ギアごとのブーストゲインのマップを読みます。

前期型(8ビット)はミッションに1速、2速のスイッチが付いていて、判別しています。

できるだけ、この辺の信号線は触らないのが賢明です。