手前の4型、このオーナー2台目のFD3Sです。
1台目はトラックに追突されて残念ながら廃車になりました。

ここで、普通のクルマを買えばいいのに…NDロードスターとかなんの心配も無く乗れるのに…
また、FDを買ってしまいました…学習能力がない人、ここから先は茨の道かもしれません…

奥の4型、半年に一回ぐらい動かす、見るのが幻のボクのFD3S…
この間、久しぶりに動かしたら、クラッチペダル踏むと「ニャーニャー」音がしだしました。
クラッチマスター、レリーズ、レリーズベアリングが疑われます。

盆休み最終日の深夜、少しでも涼しくなったころを見計らって、
なるべくクラッチを踏まなくてもいいように高速道路でそろそろと入庫しました。
ところが、到着してみるとクラッチペダルの異音は消えて、自然治癒しました…
出発前にペダル奥のマスターのプッシュロッドにシリコンスプレー噴霧したのがきっと効いたんだと…

まあ、折角乗ってきたので老々介護してみます。

まずは最近問題のチャコールキャニスター、すでに絶版品ですが最後の在庫がありましたので交換します。

この部品は完全な純正でなく、海外から取り寄せた互換品です。
すでに海外での入手も不可となっています。
当時は数台交換して、そんなに手間取った感じでは無かったのに、
脱着方法を完全に忘れています。
自車のメンテなので通常営業時間終ってから、ピット借りてやってるんですが、もう汗だくで加齢臭が酷いです。

28年間居座ってるそいつは…
すでに満身創痍でホースバンドすら錆びて、プライヤーでつまむ耳が無くなっています…
試しにホースからエアブローしてみると反対側からありえないガソリン臭がします。

社長曰く、エアブローを続けてフリフリすると中の活性炭が乾燥して復活する・・・ほんとか?

つづいて、どう見ても中身が溶けだしている車速センサーも初交換します。

車速のエラーも出ていなかったので、まだ使えるか?
いや、28年前の冷蔵庫もTVも動いてないので、いよいよ交換しましょう。
センサーの後部を封入しているコーキング?樹脂?溶けだしてムニャムニャです。

アルミと思われるミッションケースは、錆と思われる白い粉吹いて酷いです。
センサーが固着してケースと一体化していますので抜くのに一苦労です。
ギアが赤いのは、Moty’sの高級ミッションオイルです、僕が怪我したわけではありません。

あとは、オイルとエレメントも交換します1年間に交換して500kmくらいしか走っていませんけど
一応交換しておきましょう。
プラグは5,000㎞くらい使ったので交換しましょう。在庫の都合でT側はプラチナです。

ボディやら下回りの錆がとにかく酷いので、目につくとこはサビ転換剤塗って、
ノックスドールで防錆しますが、そう長くはもたないでしょう・・・
比較してもう一台の方は、下回りがほぼ錆無しです。保管状態が良かったのでしょう。
他の部分(エンジン等)は分かりませんが、ボディは文句なしですね。

作業も気が済んだので終わりにして、燃料補給に炎天下の中市街地に出てみました。

走っていれば、水温85~89℃、吸気温60~70℃
渋滞や信号待ちでは、水温が90℃代に上がります。

エンジンはパワー感も無く、不調です・・・この調子で走っても不調以外のなにものでもない。

夜になって、ガレージに戻るのにまた高速を移動します。
法定速度で流していると、水温は82~84℃、吸気温は40~55℃程度
この位になると、通常のパワー感に戻ってきます。

(スロットル部分で計測してます)

社長もBlogで書いてますが、吸気温度が20℃で補正がゼロの状態で、
上昇すると吸気温度の係数が小さくなるので、噴射量は減量されます。

社長のBlog

俺のクルマは完調なので問題ないぜ~~という自身のある方は・・・ですが、
クルマを大事にするのであれば、この季節は自重しましょう。

また、ガレージに収まりました。次はいつ動くのでしょう?

追記

チャコールキャニスターに吸着しているガソリン成分は、
エクステンションマニホールド下のパージコントロールバルブが開くと
エンジン内に吸い取られる構造です。

このソレノイドは壊れていてもフェールセーフが無いので、
壊れていることが分かりません。

時々はダイアグチェックして、エラーが出ていないか確認しましょう。
エラーコードは40番です。