FC3Sの室内用ブロアファンの交換依頼を
受けました。

お決まりの新旧比較画像です。

FD3Sの場合は助手席の足元に潜れば
モーターが丸見えで比較的簡単に交換できます。

FC3Sも似たような構造と思っていましたが、
実際はブロアユニットまで引っ張り出すことが
必要で結構な作業です。

珍しく今日は、
僕とゴリさんのアダルトコンビで作業してます。
(合計100歳オーバーw)
もちろん、僕は指図掛かりで
作業は安心のゴリさんです。

暑いので、さっさとやって涼もうと思っていたのに
ゴリさんが、
”スポンジがボロボロで風が漏れ漏れやで~”とか
余計なこと言い出すので・・・

止せばいいのに、スポンジを撤去して
スクレーパーやらマイナスドライバーやら
カッターの刃やでスポンジの両面テープを
こそぎ落として・・・

スポンジはボロボロでなくなっているのに、
両面テープだけが残っていて、
結局、この綺麗にするところに
一番時間が掛かります。

いろんなスポンジテープを駆使して・・・
(貼替中)

30年前の姿に戻します・・・
(ゴリさんが)

そんで気が済んだら、
組み立てに入ります。
(ゴリさんが・・・)

このワンオーナーのFC3Sは、
サーキットを走っていたクルマの為、
昭和に流行った「ロールケージ」なる
ものがゴリさんの行く手を阻みますが、
歴戦の整備士には大した問題ではありません。

ブロアユニットとエバポレーターを
ジョイントする部分のバンドもスポンジが
無くなって隙間がガラ透きでしたので、
バッチリ密閉しました。

そんで、配線繋いで動作チェックしてみます。

外気―内気の切り替えも動作しますし・・・
肝心の風量は・・・気持ち風量アップしたかなぁ・・・

風量アップしたと信じよう!!

翌日オーナーさんから連絡が来ました。


昨日は作業ありがとうございました。

エアコンですが予想以上に風量UPしており
帰りはめちゃめちゃ快適でした。
エアが漏れてたところを塞いでいただけたのが
かなり効果あったように思います。

大満足の結果でしたのでとりあえずご報告です。
ありがとうございました。


ほ~ら見て~
やっぱり、手を抜かずにやったら機械は応えてくれるじゃん。さすがオレw

ホントは、エアコンのガス抜いてエバポレーターも引きずりだして、綺麗にすると完璧でしょうけど
古いエアコンをバラすと後々ガス漏れたり、エキパンが詰まったり2時災害が起こりそうなので、
今日のところは日帰りでできる範囲です。

まあ、あの状態見たらどんなにブロアファンが回っても、風が吹き出し口まで到達するまでに、
どっかに漏れてるのが容易に想像できます。
しかも、今回のクルマは左右の吹き出し口の前にロールケージが鎮座していて、
中央はドリンクホルダーがついているので、吹き出し口がふさがっているという状態ですね。

でも、オーナーさんに満足していただくのが一番ですね。

FC3Sは古くなって、部品の入手も困難になってきました。
無いものは造ったり、流用したり、我々のような”クルマ屋のおっちゃん”が幅広い技術の引き出しを以って
クルマを治す時代が来たのかもしれません。
我々は”エンジニア”であり”チェンジニア”ではありません。

面倒な仕事はゴリさんがささ~っとやってくれますので安心ですw