エンジンがブローすると
かなりの確率でタービンが道連れとなります。

今回入庫のお客様のタービンは見た感じ、
プライマリーがオイルまみれで…

思った通り、インペラーが欠けてます。
こうなると回転バランスが崩れて、
何万回転/rpmとかで回っているタービンは、
シャフトが振れて壊れてしまいます。

ブーストが上がらないのに無理して
アクセルを踏んでいくとタービンが音を上げて
オイルを吹いた模様です。

また、どこかで組み込んだリビルトタービンは、
前期型のリビルトなのにブーストコントロールの
アクチュエータに行く配管がシリコンホース化されていました。
この場合はホースにオリフィスを入れないと、
ブーストのコントロールができませんので
純正のオリフィス入りのホースを入れるのが正解です。

後期型は、圧力の取り出し口の内部が絞られているので、
普通のホースで接続するのが正解です。

ちなみに、十年以上前に僕のエンジンがブローした時には、
ツインに切り替わっていた状態でリアのローターのアペックスシールが
飛びましたので、その破片が両タービンに吸い込まれて、
両方ともインペラーが飛んでました。
でも、ここまで分解しないと見えないので、
タービンが破損しているという見極めは難しいです。

それまでに、ホースの差し間違いやソレノイドの不良など
色々なところをチェックしてからの最終判断です。
なんせ高価な部品の為、チェックも慎重になります。