便利な世の中で、最近のクルマは運転席に実装されているOBD2端子から色々な情報が取得できます。

これは、クルマのPCM(メインコンピューター)と
各装備(エンジン・トランスミッション・ABS・エアコン・スピードメーター他)が
通信制御されている情報を診断機やパソコンを介入させてさせています。

基本的な説明は、Wikiの該当ページをご参照ください

OBD2のコネクターは14ピンあるのですが、基本的には電源の+-とデータ線が2本の構成で、
余っているのは各自動車メーカーである程度自由に使えます。
マツダについては世界標準の端子で基本的なエンジン制御のデータ等をやり取りして、
もう一組のラインで室内装備等の制御をしています。
この辺はフォードなどに類似する形式で、一時期マツダとフォードが提携関係にあった時代の
名残のようです。

今更ですが、このデータを読み取るためにアテンザに装備しているものを紹介しておきますと・・・
OBD2端子に差し込むアダプター

Scan toolのOBDLINK LXです。

Bluetoothでデータを表示する
タブレットや携帯電話と通信します。

マツダのデータに関しては、
Ford Medium-Speed CAN(MS-CAN)
という部分には対応していないのですが、
エンジン制御部分に関しては、
これで読めます。

このデータを表示させるためのアプリが
色々あるのですが、
SKYACTIVE-Dの情報を読むためには、
AndroidアプリのTORQUE-PROを使用しています。

今のところi-OS版が無いため、
このアプリを利用するには
Androidのタブレットか携帯が必要です。

このままではSKYACTIV-D特有の値を上手く読めないので、
そこを補うためのプラグインが必要です。

この辺の準備が出来ましたら、表示するタブレットか携帯にそれぞれを
インストールして設定していきます。

この辺の設定方法は、検索してみてください。
皆さん綺麗に表示させておられます。

設定についてですが、ブースト値に関しては初期の状態では上手く表示できなかったので
多少手を加えています。

この設定の変更で後付けのブースト計とほぼ同じ値を示しますようになります。

設定方法は次の通りです。

単位設定

先ずはTORQUE-PROの基本設定画面で
単位を変更します。

左下の「歯車」をタップ

単位設定の画面をタップ

単位の画面で

「psi」を使う のトグルをOFFにして
「psi」を表示せず、「in/Hg」を表示します のトグルをON
にします。

次はある程度表示項目を選択済みとして、
ブースト値の設定です。

表示項目中のブーストの部分をロングタップして、
この項目の設定画面をだします。

設定画面の中の
「Display configlation」をタップします。

ブースト値の設定画面から

「Jamp to PID Editor」をタップ

PIDの設定を次の通り行うと完了です。

一度 TORQUE-PRO のアプリを終了して、再起動するとできているはずです。

色々見れるようになると、わき見運転に注意してください。

追記

今日、CX-5に接続したところ、
この設定ではブースト圧がうまく取得できなくなっていました。

エンジンが同じSHでもインジェクターが新しくなったタイプは
もう少し勉強が必要なようです・・・