昨年カーボンクリーニング作業を行ったクルマのオーナ様より電話でご相談…

「ここ最近エンジンのパワーが無い感じがします・・・」
「以前なら高速道路での追い越し加速など、ぶぃ~~んと胸のすく加速でしたが」
「最近は90km/hくらいで頭打ちで、明らかにパワーが出ていません・・・」とのこと

行きつけのディーラーに点検をお願いしましたが、
そんなスピードまで出せるところが無いのでので
断られてしまったと・・・寂

「では、一度点検してみましょう」と安請け合いです。

来店いただいて、早速乗ってみました。
上限80km/hのいつものテストコースです。

確かに低回転は普通に走るのですが・・・
ツインターボが~~しょんぼりで遅いです。どうしたファイブちゃん・・・

よくよくお話を聞いてみますと、
先日チェックランプが点いてディーラーに入庫したら,
「バキュームポンプの性能低下で、交換が必要とのことでした」・・・と
なんとなく、それからが不調のような気もします、断定できませんが・・・とのことです。

ダイアグ見て、ブーストの異常がでているかなと思いきや、エラーはありません。

ボンネット開けて点検してみると、毎日カーボンクリーニングを行っている
若手メカが”ぼそり”と、「燃料ホースのIN-OUTが逆ちゃいますか~」と

写真は僕のCX-5です。ずらりと並んだインジェクターの配管の右側に
燃料ポンプがあり、その下にバキュームポンプがついています。

我々はバキュームポンプ交換時に燃料ポンプは取り外さず、
緩めて上に持ち上げてバキュームポンプを逃がすスペースを作って交換します。

ディーラーメカは恐らく燃料ポンプ外して作業されたんでしょうね、
そんで、復旧の際にホース間違って差し込んじゃったようです。

接続部には、ホースにもポンプにも間違わない様に赤で目印がつけてあります。

逆に繋ぐと燃圧不足で、高回転でパワーが出なくなるということが原因でした。

正しい状態に戻して、試走したところバッチリ、パワーとトルクが蘇りました。

まあ、人間がやることなのでたまには間違いもありますでしょう。

しかし、翌日電話が掛かってきて、またチェックランプが点いたとのこと(汗)

再々ここまで来てもらうのも大変なので、ディーラでエラーコード診てもらいました。

結果は、今度は別のエラーで「排気圧センサー異常」が出たとのこと。

このセンサーはリコール対象なのですが・・・

アクセラ、アテンザ、CX-5のリコールについて

当初はプログラムの変更でセンサーのしきい値を変えて、対応(その場しのぎ?)をして、
それでもエラーが消えない場合は新型の新品に交換するという内容なのです。
残念ながら、入庫車の半数が古いセンサーのままで、診断機で値を見るとだんだん限界値に近づいて来ています。

ですが、最近は距離走っているとエラーが出ても有償交換になるとか・・・ならないとか・・・

ここで、新品に無償交換してもらえた方はラッキーです。