先日『ラッシュ/プライドと友情』を観ていて、1976年頃のF-1に
”Beta”のロゴをつけたマシンが出てました。
Betaというのは、聞きなれないブランドかもしれませんが、
イタリアを代表する工具メーカです。
イタリアといいますと…やっぱりフェラーリなんですが、
イタリアのレースシーンの全般にツールメーカーとしてサポートをしています。
なんでこんなこと思い付きで書いているかといいますと、
中村屋の工具箱の中にも1本だけBetaの工具があります。
何の変哲もないスパナです。
普通、我々はボルトやナット締めるのにスパナはあんまり使いませんよね~
メガネとかソケットとかTレンチとか、6面に全部力が掛けられないと不安ですよね。
でもね、スパナしか使えないところもあります…
社長がお客様の車の試運転に行くときに、
『クラッチが~』
って出発しないことがあります。
クラッチミート位置があまりにも感覚とズレた位置にありますと、
このスパナと何種類かのスパナが手渡され、社長が運転席の足元にエビ反りで潜り込んで
クラッチペダルのプッシュロッドの調整が行われます。
クラッチスイッチのロックナットを緩めるために使うのですが、この薄さがいい感じなんです。
さすがはイタリアン、他の国の工具とは一味違います。
安くて薄いやつとは違いちゃんと使えます。
クラッチの調整方法はこちらに詳しく説明があります→中村屋のBlog
ここ見て、ギチギチにペダル調整すると普通のでは乗れなくなります。
でも、失敗すると半クラのままでクラッチが焼けますのでお気を付けください。
また、弊社では整備用のツールも販売していますので、
販売サイトのほうもご覧ください。
つづく…かも?
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