こないだ、某F号のヒーターコアを交換する際の話です。
この内容は皆さんのクルマの部品の劣化を暴露して、自分のクルマの部品も交換しなければ・・・と
思わせるいわゆる”不安商法”ですので、軽く読んでください。
エアコンパネルを外す際に、ブロアモーターの配線がきつくて抜けなかったとのこと。
しかもよく見るとコネクタの一部が…”溶けかけてる…”マジかオィ
軽く図面を見てみると、ブロアモーターの配線は
ファンスピードに応じたレジスタで風量を調整してアースに落ちている感じ。
このコネクタが過電流で溶けかけているということは、
レジスタかブロアモーターが怪しいのですが、レジスタはごっつい抵抗がついている部品なので
余り壊れそうにないとみて、ブロアモーターを見て行きましょう。
早速、外してきて蓋を開けてみました。
何が飛び出すか分かりませんので”そ~~っと”開けてみますと…
なんか、モフモフの埃の塊?
(そうですこの話は、最初に書いた不安商法ですので、やらせ画像かもしれません)
新車の時は、何らかの役目で形を保っていたクッションか…
はたまた20数年間吸い込み続けた埃か…
さらに点検を続けると・・・
FDのブロアモーターは、まあ一般的なブラシ式のモーターです。
常時、ブラシと整流子が接触しながら回転していますので、年数と共にブラシが”チビテきます”
写真撮り忘れましたが、ブラシと整流子の接触面は削れてガタガタになってきています。
DCモーターの仕組みは次のリンク先をご参照ください。
RNESASのブラシレスモーターのページ
この長期間にわたって削れていった、金属片はどこに行ったのでしょうか…?
このクルマのブロアモーターをさらに興味本位につついてみますと…
整流子と整流子の隙間が1㎜以下の間隔であるんですけど、
その間に結構な量の金属粉末みたいなものが堆積していました。
といっても、隙間に入り込んでいるのでカッターの刃みたいな薄いもので
ほじくりだして見たわけなんですけど(苦笑)
隣同士の整流子は絶縁されていて、ローターの回転とともに
コイルの極性を切り替えていかないといけないんですけど、
この状態ではショートに近い状態かな…
きっとこのせいでブロアモーターの回路に過電流が流れてコネクタが熱を持ったに違いない。
放っておいたらエアコンパネルから出火したかもしれない(大袈裟)
普通はヒューズが飛びます。
あれから数か月今のところF号は快調です。
今ならまだ新品のブロアモーターが入手できるので、
皆さんも点検してみてください。
そういえば、お友達のAsmicさんもなんかゴソゴソしてたよなぁ~
AsmicさんのBlog(ブロアモーター編)
お疲れ様です!
初めまして
ブロアモーターについて勉強をしていたらこのブログにたどり着き、お聞きしたいことがあるのでお答えをいただけたら幸いです。
DCモーターはブロアモーター内の一部という認識でよろしかったでしょうか?
また、DCモーターをBLDCモーターに変えると(変えるとなると構造を大きく変える必要があるのは認識しています)、こういう劣化は少なくなるんでしょうか?
知識が浅く、見当違いな質問かもしれませんが、ご回答のほどよろしくお願いいたします。
実際の物を見ていただくと分かりますが、FDやFCの場合はモーターとファンが直結されています。
ファン無しのモーター単品、またはファン単品が部品設定にあるかはわかりません。
ブラシレス化は考えましたが、物理的な固定方法やドライブ回路の新設などのハードルがあると思います。
文献によると寿命は伸びそうですが、純正でも20年以上使えますので・・・
今後、部品供給が途絶えたときには何か考える必要があるかもしれません