1991年12月1日遠く過ぎ去った日ですが、
その頃住んでいた京都市のディーラで学生時代の悪友に誘われて冷やかしで見に行った展示会。

当時在籍していた会社は好景気で我々は海外出張三昧でクルマを買っても乗る間が無いという時代でした。

ショールームに鎮座する新車のFDはそれは輝かしい後光を放っていました。

当時は総額500万円近いプライスタグがついていて
”ちょっと無理かなぁ~”っていう価格でした。

その後時は流れて、ロータリー1台目のFC3Sを手に入れて数年後に
たまたま隣町で見かけた当時は珍しい後期型のFD3Sに魅了されて…
試乗して、足が震えて、心も震えて…ついに手に入れた孤高のスーパースポーツ。

そこから早24年以上なんだかんだと乗り続けて・・・

まあ、当時は何とかオークションでなんでも部品が手に入る
今から思えば夢のような時代で、あれ付ければ音がいいとか
これ付ければパワーが出るとか、とっかえひっかえ色々やって、
ついにパワーなんとかっていうフルコンを入手して、手元のコマンダーでなんでも出来るとか…
そのうち夜中の高速でエンジンブローしたり…

なんか得体のしれないオカルトコンピューター造る人と意気投合して今に至ります。

それから、純正部品が無くなるとかなんとかで造りだしたデジタルスロットルセンサーで、
平成のクルマの乗り味が、造った我々もびっくりするほど激変して、業界をビビらせたった…

探したらこんな動画が出てきました…
デジタルスロットルセンサー初走行の動画

デジタルスロットルセンサー初走行のBlog

この時は、センサーとスロットルボディの取り付けに苦労して、
前の日に、プラスチックのシャフトを削り出して接着剤で固定して
なんとかスロットルボディとセンサーを結合して一晩硬化させて次の日に実走しました。

最初に社長が走ってみて、あまりの激変ぶりに途中で
”ちょっと交代するから早よ運転してみ!”って言われて後退した時の動画w
ほんまにスロセン替えるだけでどうよって感じでびっくりしました。

すでに出荷数も1000個以上ご愛顧を戴き有難うございます。

あれから数年で、一気にクルマの制御がデジタル化して
昔みたいなチューニングは出来なくなりました、
また、弊社のディーゼルエンジンの入庫割合が多くなってきていますが…

我々みたいなオヤジ世代が業界を去るまでに、
もう一回くらいは強烈な”物”を業界に仕掛けてみたいと思います。

買ったときに8,600㎞だった僕のFDのオドメーターは196,000㎞くらいになりました。

インターネットなどの仮想空間やバーチャルの世界でPCと向き合ってクルマの設計が出来る時代になりました。

そんな技術でFD3Sが設計された当時では考えもつかなかった、面白ことが出来ないか日々模索中です…