数年前に他社でレトロフィットされて、新冷媒に変更されたとのことです。
電装屋さんでガス漏れのチェックをしてもらいましたが、
顕著なガス漏れは確認できなかったとのことで引き取ってきました。
当初から分かっていたのですが、サーモスイッチ(フロストスイッチ)が不調の為、
エバポレータの温度が下がってもコンプレッサが切れずに回りっぱなしです。
適当に手動でエアコンスイッチをON-OFFしないとエバが凍り付いて壊れてしまうようです。
そんじゃフロストスイッチ交換すればいいじゃん!ってことですが
すでに、新品は入手できません。このままでは、灼熱の車内で脱水症状です。
あちこち探してみますと似たような部品を他車種で発見しましたので、
一個注文しまして人柱になって戴きます。
まあ、口は出すけど手は出さないがモットーの店長は有馬メカをこき使って交換していきます。
フロストスイッチの検出部はエバのコアの中に“ぶっ挿して”あります。
このユニットを取り外して蓋を開ければ交換も簡単ですが、
そんな場合はエバやブロアユニットを降ろすことになるので、二次災害でどっか他が壊れます。
今回は隙間から“そ~~っと”やります(やるのは有馬メカですが・・・)
10年くらい前に自分のクルマでも交換したのですが、その時は検出部を所定の位置に差し込むのに
四苦八苦したのですが、さすがは現代人、先日CX-5乗りのケイズさんにいただいた、
携帯に差し込めるファイバースコープをブロアボックスの隙間から差し込んで、
古いフロストスイッチを抜き取り、いとも簡単に新しいフロストスイッチを差し込みやがった…
やるな・・・
このフロストスイッチは検出部が少々短いので、本体が所定の場所に収まりませんが、
その辺は臨機応変に処理して、代わりに足りない配線を追加でつくって、エンジン始動!!
順調に温度は下がっていくのですが・・・
いつまでたっても、コンプレッサが切れない!!
フロストスイッチはONとOFFが同じ温度だとコンプレッサがON-OFFを繰り返すので、
ヒステリシス値が設けてあって、一旦OFFになるとしばらくしないとONになりません。
この辺を調整ネジで機械的に調整するのですが、
エアコンを掛けて、”もっと締めろ~”とか”ちょい戻せ~”とかいいながら、
調整して、まあまあイイ感じの位置に調整して様子見です。
こういうのがまさに整備士の醍醐味でしょう。
単純な部品交換でなく、創意工夫でクルマを治していくという、お医者さんですね。
今回は内視鏡も持ち出して、まさに内蔵手術です。
明日、天気が良かったら少し外を乗ってみましょう。
今日も電装屋さんからの帰り乗ってきましたけど、
FCはもうリビルトも新品もエンジンが出ないので、
この間うちの会社で一から部品を注文して組み上げた新品エンジンです。
我ながら絶品です。セルがもうほんとに”キュル!ブン”でエンジン掛かります。
アイドリングも超安定で、現場チームが組み上げた至極のエンジンですね。
いや~~~いいクルマやな