デジタルスロットルセンサーの出荷が11月下旬に迫ってきました。
今日の投稿は未検証の推測ですので、
『そこまで気にしなくてもいいんじゃない…』と思われる方は読み飛ばしてください。
また、僕はPOWER-FCでの想定で書いていますが、
おそらく最新のフルコンでは同様なセッティングが可能かと思いますので、
それぞれの機種ごとの差異については割愛させていただきます。

以前にPOWER-FCですでにセッティングされた車の再セッティングの依頼を受けて、
作業を行った際に、
横目でちらちら見ていたことを今日になって思い出して書いています。

POWER-FCはコマンダーにより燃料マップや点火マップの変更が行えるのは承知の通りですが、
FC-Pro等のパソコンと接続するセッティングソフトでは更に細かいところのセッティングが行えます。

この中には、各センサーのイニシャルセッティングの
項目があります。
中でも「スロットル補正」という項目が、
今回の注目するところです。

通常は、入力された電圧はそのまま出力されるように、
何も補正しない設定です。
(画像は参考でFD3Sの設定画面ではありません)

ところが、車によってはセンサーの劣化具合や、
チューナーにより固有のセッティングを行った時点で
現車のセンサーに合わせて意図的にセンサーの出力電圧の
値に係数を掛けて補正してあることがあります。

こうなると、
これこそ現車セッティングといわれるかもしれませんが、
劣化したセンサーを新品に交換する…、
またはデジタルスロットルセンサーに交換すると、
セッティングを行った時点と違うマップの数値を読んでしまうため、
結果的に燃料が濃くなったり、薄くなったり…
もっと最悪の結果になるかもしれません。

我々もスロットルバタフライの回転角度や、出力電圧の変異を試作段階で試行錯誤し
純正のセンサーと同一の出力電圧になるようにセンサーやセンサーを
取り付けるアダプターを製作しております。

ですので、
新品の純正スロットルセンサーに基づいたセッティング作業されたフルコン車両については、
概ね問題ないと思っていますが、基準値を逸脱したセンサーにてセッティングされた車両については、
その限りではありませんので、自己責任で気を付けて使用してください。