ことの発端は、エンジンルームから甘い香りが漂ってきたことでした。

昨年、ヒーターコアがパンクして、助手席の女性の履物を緑色の生ぬるい液体で濡らして
「もう二度と乗らない!」といわれたにもかかわらず、またしても、この甘く危険な香りが漂ってきて、
オーナーは震え上がり、居ても立っても居られず先週駆けこんで来られました。
(少々大げさに書いてますwww)

現車を見たところ、
やはりシリコン製のラジエーターホースです。
そりゃ、
レーシングマシンと同じですから恰好いいです。
なんせ、
24時間レースのあのマシンもシリコンホースです。

ですが、
一般人はレースが終わったごとに
消耗品として交換する様なサイクルで
メンテしていませんし、
せめて車検2回分くらいは
ノーメンテで行きたいと…
レースで使うんだからきっと
行けるだろう…と…思いたい。
しかし、現実は漏れてしまいます。

ですので、
おすすめはと聞かれますと
当然純正のホースです。
一度、差し込んでしまえば、
その相手にへばりついて
今度外すときにはカッターで切るしかない。
そいつを、このVマウントに奢ります。
当然レイアウトが違うので、
ホースの取り回しが違いますから
切った貼ったで、
上下にそれぞれ2本を使い角度と
曲げのええとこを切り出しての
まさにワンオフです。

折角なんで、
取付前にフラッシッグ…
と言えばカッコいいですが、
水道ホースやらエアホースやら突っ込んで
徹底的に洗ってみましょうと…
今から思えばやめときゃ良かったwww

そこで見た現実は、
予想外のさび錆の泥水が出てきて
まさに、地獄絵図…

どうしてもその光景が脳裏から離れないオーナーは寝ているときは悪夢でうなされ、
仕事も手につかず精神がボロボロになったため、
グーグル先生にすがった挙句、
なにやら舶来の”ラジエータフラッシング液を試したまえ”ということで、
この間の日曜日にそいつを施工して、
規定の距離を走行して本日抜いて普通のクーラントに交換しました。。

エア抜きが面倒だと予想されたので、
スロットルボディのサーモワックスのホースやら、
エアセパレータタンクのキャップやら、
抜けそうなところを
全開放して溢れるくらいにクーラントを注ぎ込みます。

普通なら、
ここまでクーラント入れて始動して、
しばらくして止めると、
ゴボゴボ言いながらクーラントがエンジンに吸い込まれて
行きますが、今回は全く吸い込まれません。

恐るべしVマウント…
でも我々も負けません、ホースを握ぎ握ぎしたり、エンジンをあおったり、
高回転をキープしたり、止めたり、掛けたり…
サーモが開いたあたりの温度になってようやく大きい泡が出始めました。

どうもVマウントの場合はラジエータの出口ホースあたりが一度高くなって、
エンジン側の接続部へホースが
下がっていくため、この頂上部分のエアーが抜けにくい感じです。

当分は念の為にペットボトルにクーラントを入れて持っておいてもらって、水位が下がれば補充していただきます。

これで安心して、いい夢を見ていただけるようにお祈りいたします。