現在手に入るFD3S用のターボチャージャーは、
255、265HP用 品番 N3C1-13-700A
280HP用 品番 N3G1-13-700 の2種類があります。

平成3年に登場したFD3Sは、当時255HPという出力でした。
当時R32 GT-R、Z32などが280HPの枠一杯で国産最強を誇っていました。
しかし、車重をギリギリまで削りこんだFDはパワーウエイトレシオ換算では、
他車と十分互角に渡り合えたわけなんですが・・・

やはり、営業的に数値だけを比較されると・・・
というわけで、5型にマイナーチェンジした際に280HPにパワーアップするわけです。

この際にタービンが2種類になり、前述のNAC1とNAG1の構成になりました。

当時のカタログには、280HPタービンの説明が掲載されています。

大きな改良をすることなく、アブレイダブルシールでチップクリアランスを小さくして、
ハイフロー化で回転数を上げてブーストも少し上げることで280HPに対応しています。

(フロントパイプやマフラーも若干効率アップしていますが…)

この設定の範囲で使うには問題ないのでしょうが、
このタービンでブーストアップなどチューニングすると255HPタービンと比較して
へこたれるのが早いような気がします・・・(経験上)

ですので、今回は寿命的に有利なN3C1タービンを取り扱うことにしました。

実際、ブーストアップしても255HPタービンの方が余裕があったりします。