先日、2次エアーとエアコントロールバルブ(ACV)の動作確認をしておりました。

基本に忠実に、システム図を見ながら、各配管を確認していきます。

systemchart

整備書に載っている、点検の基本です。

エアポンプからの空気の流れを追いかけていくと…

エアポンプで圧縮された空気(赤線)

がエアコントロールバルブに入って

ポートエアー(緑線)とスプリットエアー(青線)に

振り分けられて余った空気はリリーフされて(灰線)

エアクリの消音室を通って排出されます。

実物のエアコントロールバルブと図面を見比べているとなんとなく違和感が…

この図面に間違いがあります。

ポートエアーとスプリットエアーを切り替えているアクチュエータが2次RFアクチュエータになっています??
エアーをリリーフしてエアクリに戻すアクチュエータがPACNTアクチュエータになっています。

ついでに言うと、アクチュエータをコントロールしているソレノイドも逆になっています。

修正するとこんな感じかな

あまり、問題になることは無いかもしれませんけど。

バキュームユニットのソレノイドを単品で交換することは稀で、ほとんどはユニットごと交換してしまいますが、
ダイアグの31番(2次RF)または32番(PACNT)が出た場合、プライベーターの人が図面を信じて
ソレノイド単品を交換すると・・・直らないってことになります。

そりゃそうです、ホントに交換しなければならないのは隣のソレノイドなんです。

ちなみに、前期型はこんな風に書かれています。

ちょっと、気になったので備忘録として。