整備のプロと工具のプロで作るツールセット
兵庫県の中心に位置する「三木市」は、古くより金物で栄えてきた街である。
多くの金物関連企業が軒を連ねる中、スエカゲツール(SEK)はレンチを主力とした工具を扱う老舗メーカーだ。
一つ一つの工具のクオリティの高さに加え、痒いところに届く様な独自規格の製品が目を引く。
コンパクト故に入り組んだ機構のRX-7においては、わずか数ミリの軌道が整備性を左右することもある。セット内容のほとんどを絶妙なポイントを抑えた工具で統一したのが、
この「オーナーツールセット・Pro-Auto」だ。
Pro-Autoは、1988年より自動車関連工具を手がけてきたSEKの自社ブランドである。
モータースポーツという過酷な場面で使われてきた工具なだけあって、耐久性・利便性、そして工具の精度の高さは実際に手に取るとよく分かる。
驚くべきは、本来は個別に工具を用意しなければ出来ない整備も、このセットの中身の工具を組み合わせる事で解決することができる。
ツールバッグ の限られた収納スペースを圧迫することが無いので、携帯性も格段に上がるのだ。
当初は767Bの整備の為に用意された限定のツールセットであったが、我々のRE文化を守る活動を支援いただくという形で市販モデルとして特別にセットを提供いただいた。メーカー希望小売価格は全セットで45,000円を超える内容である。
工具のプロと整備のプロが厳選したツールセット、
その絶妙な使い勝手をぜひ楽しんでほしい。
※工具の形状・カラーなどは予告なく変更となる場合がございます。
プラグレンチセット新発売
手のひらサイズのコンパクトなプラグレンチセットが新発売!
REのタイトなエンジンルームで威力を発揮する首振りラチェットは、一人一人の好みに合わせて変形可能。
専用ポーチ付で、車内に常備しどこでも気軽に持ち出しできます!
※ポーチのカラーはネイビー一色となります。
可動・組み合わせで広がる整備性
可 動
Pro-Auto版ではプラグ交換の際に威力を発揮するショートラチェットに、先端の可動するモデルを採用した。
腕の太さは十人十色、エンジン周りの状況も全員が純正とは限らない。プラグ交換の際、RE車はボンネット内に深く手を入れる必要があるが、先端が可動する事で、無理な体勢による作業を強いられない。
また、ギアレンチも従来通り可動するものが採用されているが、Pro-Auto版ではスイッチが付いている為、作業中に不意に首が可動する事を防ぎ、しっかりと力をかけた作業ができる。
組み合わせ
ひとえにドライバーといっても、世の中には実に数多くの種類がある。
Pro-Auto版では軸貫通型のものを採用した。これは、ドライバーの軸が底部まで突き抜けている為、ハンマーなどによる強力な衝撃を与えながら作業をすることができる。また、底部には六角レンチ用(別売)の凸部がある為、力のいる作業では活躍する。
とはいえ、六角レンチがなくてもドライバーと柄の付け根にはスパナ・レンチを組み合わせて回すことができる様細工が施してあるので、付属の10mmメガネレンチを組み合わせれば同じく力をかけた作業が可能になるのだ。
そして、エンジンルーム内への脱落を防ぐ為に先端部はマグネット式になっているのも細かなポイントである。
767Bとツールセット
コンパクトなツールセットは手荷物を圧迫することがない為、様々なシーンで活躍する。
特にイベントなどで出張に出向く際は着替えなどの手荷物もある為、大量の工具を持っていくことはできない。
特に767Bはファンと共にマシンを囲って実際に整備する様子を見学してもらっている。工具箱を広げる様なスペースがないこのようなシーンでは、すぐに展開・収納・移動できるセットが揃っているとスマートに整備を行えるのだ。
なお、レーシングカーである767Bの整備では、プラグレンチの変更などセット内容に少しだけ手を加えて全ての整備を可能としている。
ツールセットにはRX-7の整備を行う上で必要なものは全て入っているが、バッグには少しだけ余裕を持たせている。慣れてきたら、自分好みに工具を足して自分だけの工具バッグに仕上げてみてはいかがだろうか。