NEVER STOP CHALLENGING!
マツダ流に言いますと…
『飽くなき挑戦!』
先日、弊社の『小早川ライブラリ』
(命名 わたくし)に
追加された大判の見るものを圧倒する本です。
マツダがル・マンで総合優勝をしてから20年の
記念にレーシングドライバー
兼モータージャーナリストの
ピエール・デュドネ氏が記されたものです。
先日、ワタクシも仕事中にネタ探しの為、
読んでみました。
内容は、もちろん英語です。
また、決して”サボっている”とか
”うたた寝している”証拠写真ではありません。
内容的にはマツダスピードがル・マンに挑戦している、
毎年の苦労を色々なスタッフにスポットを当てて記されています。
一番新しい写真が1991年でしょうから今から30年前。
ほとんどがそれ以前の写真ですので、恐らくフィルムカメラで撮られているであろう写真の数々は現代のデジカメが一般化した
いわゆる『バリピン』の物とは違い、ピントも甘く、ブレブレですが、
その分臨場感や雰囲気が伝わる迫力の写真の数々です。
ご来店の際には、是非ともご覧ください。
さて、なんで『飽くなき挑戦!』なんて書いたかといいますと、
年初来取り組んできた弊社のシャーシダイナモですが、ようやく苦難の時を経て、
フルデジタル化に更新しました。
前回、あまりにも出力レベルの低い昭和のセンサーを令和のセンサーに更新しました。
弊社のシャーシダイナモの様にフリーローラー式の場合は、回転速度の変化(加速度)から
トルクを算出して馬力に変換しています。
現在100㎜秒毎にローラーの回転速度を検出していると、
令和のセンサーでカウントした場合正確すぎてこの100㎜秒の間に
速度変化が起きない場合があります。
そうなると加速度=0となり仕事量も0となってしまいます。
この辺の難しい話は、元日産のレースエンジンの設計屋の林教授の著書に説明があります。
加速中はまだ速度変化が大きいのでいいのですが、
軸損失を計測する減速時はゆっくり速度が落ちていくので、
特にこの傾向が顕著に現れて、
100㎜秒の間に出力ありと出力0を繰り返してグラフにプロットして
とても見られたものではありませんでした。
そこでこの微小な速度変化による電圧の変位がノロくて捉え切れないのであれば、
その変化に見合った変換器を都合して、
全部を精密に測定してしまおうというのが今回の飽くなき挑戦です。
まあ、偉そうに書いてますが、考えているのはイノウエ博士で、ワタクシは言われたとおりに
部品(コンバーター)を手配して、適当に配線するだけです。
そんなこんなで、
本日部品が揃いましたので早速配線変更して令和のフルデジタルシャーシダイナモへと
バージョンアップしました。
早速、アテンザを載せて一発測ってみましたが…
なんと、速度が170㎞/hくらいで、コンバーターの出力が飽和して速度が
上がりきらないのであった…号泣
青い線が従来のBOSCHの信号によるスピード信号。
黄色い線が今回のデジタルスピード信号。
富士山の様です…『飽くなき挑戦』は続くのであった~~~
でっかい本だよね。。
サラリーマンやめてから英語もやらなくなったので、その日本語版を持ってます。
リアルタイムで見てたのに、もう完全に歴史上の、遠い昔の出来事の様に感じます。
そうなんですよ、でかいわ重たいわ歴史を感じます。
優勝から30年ですからね、
当時の優勝シーンはテレビ朝日での中継番組をデジタル化したものが会社にあるので、
いつでもタイムスリップして見ることができます。
というか、今ではYoutubeでいつでも見れますね