最近は、ネオクラッシクカー街道まっしぐらのRX-7です。
以前は色々とハードチューンされた車両が多数ありましたが、
最近はもっぱら純正+αくらいが多いです。
そんな中、珍しく?
社外品の取り付け依頼がありました。
物は、フロントブレーキキャリパーです。
事情でしばらく車検も切れていたのですが、
昨年、公道復帰したこのクルマのオーナー様。
再びカスタムに火がついて倉庫で温存していたお宝パーツの投入です。
今回持ち込まれたのは、
トラスト製のでかいブレーキキャリパーです。
まず現在のホイールと干渉しないか予め確認した上で、フィッティングに関しては問題ないことを確認済みです。
でも長い間、不動でしたので念の為にOHキットを手配して、OHします。
ピストンは固着気味でしたので四苦八苦して抜き取って、
洗浄機で綺麗にします。
その間にキャリパー内のクリーニングして、ピストンシール入れ替えて、
ダストブーツにグリスを充填して再組付けします。
ローターも”やる気!”の2ピース仕様に交換です。
スリットの向きは指定がありましたので、こちら向きで間違いありません。
キャリパーだけを大きいものに変えると、
マスターシリンダーの容量不足で思ったほどブレーキが効かない場合があります。
RX-7のマスターシリンダーの容量は、
マスターシリンダーの太さによりまして、マスターシリンダーに記載があります。
FC3S用標準 7/8インチ
FC3C(カブリオレ)、FC3S(アンフィニ、リミテッド) 15/16インチ
FD3S用標準 15/16インチ
というのが標準です。FCのよく効くものと、FDの標準は同径なのです。
昔、マツダのクルマにセンティアというのがありまして、
このクルマのブレーキマスターがなんと1インチというビックサイズで、
このマスターシリンダをFDに流用するのが、ビックマスターの定番でした。
しかし、センティアはすでに知る人ぞ知るクルマになってしまい、
このブレーキマスターも入手が難しくなりました。
しかし、このオーナーはいまでは幻となったセンティアマスター改FD用まで
持ってきたのです。
画像提供 がれーじSakai
店長号のもの
マスターバックもセンティア用
ビックサイズ
このセンティアマスターは、当時はマスターシリンダからのブレーキ配管の関係で、
ボルトオンというわけにはいかず、ブレーキパイプの加工が必要でした。
しかし、数年前に社長がMAZDA767Bの修理を行った際の資金源に、
数セットだけMAZDAの純正ブレーキを造っている。
日清紡精機様で造ってもらって常連のお客様にだけ販売したものです。
ほぼボルトオンで取り付けできるように加工済みでしたので、さっさと取り付けて、エア抜きました。
エア抜き作業でペダルを”だふって”いた有馬メカがビビるほどカッチリしたブレーキタッチで、
実にうらやましがっていましたが、よほど探さないとこれは出てこないでしょう。
見た感じ純正風に収まっていて、よく見ると”おおっ!”と思わせるのが、オヤジ流です(苦笑)
センティアマスター気に入っていたのですが、O/Hキットが廃番になってしまいました。
代替品などあれば、ご教授いただけますと助かります。
いまのところ、弊社で造った分は新しいのでOH時点のことまで
考えていませんが、そのうち何か考えないといけませんね